2017.04.02更新

その昔、子宮がんと言えば、圧倒的に子宮頸がんが多い時期がありました。

それが子宮頸がん検診を受ける人が増え、早い段階で見つかることが多くなったことと、食生活の変化(食事の欧米化)により、子宮体がんになる人が増加。今では子宮頸がんよりも子宮体がんになる人が多くなっています。

しかしここ最近、外来で診療していて、進行した子宮頸がんで見つかることが以前より多いように感じます。

初期の場合は、がん検診でひっかかる場合でも、たいてい不正性器出血もなく、見た目に異常は見られません。

それが進行してくると、不正性器出血が続き、診察で膣鏡をかけて子宮膣部を見ると、肉眼ではっきりと腫瘍がわかるぐらい大きくなっています。

年代も20代~90代の方まで、幅広い年代の方が発症されており、閉経したから子宮頸がんにはならないということはありません。

 

不正性器出血という症状が出た時にはすでに進行していることが多いので、早期発見のためにも、症状がなくても20歳以上の方は子宮頸がん検診を1-2年に1度受けることをお勧めします。

ただし、全く性交体験がなく、不正性器出血もないという方は無理に子宮頸がん検診を受けなくてもよいかと思います。

これは、子宮頸がん検診の原因が一部のヒトパピローマウイルス(HPV)の感染だとわかっているからです。

HPVの感染は性交によって起こります。その経験が全くない方はHPVに感染しているとは考えにくく、子宮頸がん検診自体が膣の入り口に器械をかけて、子宮膣部(子宮の入り口)をブラシなどでこする検査のため、性交体験のない方には痛みを伴いやすいためです。

逆に一度でも性交体験がある方は、かならず子宮頚がん検診を受けることをお勧めします。

実はHPVに感染する女性は全体の80%にのぼり、わりとありふれた感染症であるのです。

そして、感染した人のうち、90%の人は免疫力などでHPVは消えてなくなりますが、残り10%の人は感染が持続し、子宮頸部の病変が進行していく可能性があるのです。

HPVに感染することは決してまれなことでなく、感染していたとしても必ずしも子宮頸がんになるとは限らない、ただし注意して定期的に検査をしていく必要があると知っていてほしいのです。

早期に発見すれば、子宮頸部を一部切除するだけで、子宮が温存できる可能性が高く、そうすると妊娠も可能になってきます。

もちろん、病気としての予後がよいことは言うまでもありません。

 

それから喫煙も子宮頸がんになりやすいリスクの一つになっていますので、ぜひ禁煙することをお勧めします。

 

最後にもう一つ。不正性器出血がある時に、出血が終わってから受診しようと時期をみてきてくださる方がいらっしゃいますが、明らかに生理の1-2日目で数日たてば出血が落ち着くことがわかっている場合にはそうしていただけるとありがたいのですが、もしダラダラを出血が続いている場合には遠慮せずいらしてください。

大量出血が続くと貧血がひどくなり、輸血をしなければならなくなることもあります。

女性は貧血に強いのですが、がんばり過ぎずに、無理せずに早めにいらしてください。

なかなか予約がとれないことも多く心苦しい限りですが、予約外でお待ちいただける場合(初診の場合は人数制限あり)には診察させていただきますので、一度電話でご相談ください。

 

(文責:金子透子)

 

投稿者: 青空レディースクリニック

2017.01.31更新

骨盤底筋を鍛えるヨガ教室に参加して下さった、40代の方の感想です。

 

今年45歳になった私は、更年期に突入。これまで漠然とした知識と、まだまだ大丈夫!という、根拠のない自信で過ごしていました。

趣味は登山。心地良い疲れの中下山し、途中くしゃみを1つ。「あっ!!」と少量の尿もれ・・・。筋肉疲労のせいなのか?それとも最近気になっているぽっこりお腹のせいなのか?

家の近くのドラッグストアで買い物中に「尿もれがあるのだけれど、どのおりものシートを選んだらいいのかしら・・・」と高齢の女性に声を掛けられたことをふっと思い出しました。

丁度その頃、ネットで骨盤ヨガ体操を見つけ、これはタイミングと思い参加することをすぐに決めました。

 

10回のコースを終えて思うことは、「体で感じる学びは、心に浸透し、生活に変化をもたらす」ということです。

体操の途中で取り入れられる「やすらぎのポーズ」。腹式呼吸の静かな時間に10~15秒くらい、私は記憶を失いました。眠ってしまったのです。このような体験は初めてで驚いてしまいました。

そしてヨガによって、体の中の血流がじわ~と手足の末梢へ流れ、細胞が元気になっていくイメージが浮かび、自分自身を労わっている感覚を体験しました。平熱36.2℃の私も、もっと体温を上げて、冷え防止をしなくてはいけないことも知りました。

1番意識させられた体操は、骨盤底筋を直に鍛える体操でした。バスの中や犬の散歩中、買い物レジを待つ間や洗濯物をたたみながら、TVを見ながら・・・ ちょっとした生活のすき間に動かしています。継続することで変化が生まれると信じ続け、今も取り組んでいます。

 

女性として更年期をどう捉え、乗り越えるのか?

今回の学びを得て、また同じ悩みを語る仲間を得て、前向きな心が芽生えている自分に気付きました。学び、体験する楽しさ、励まし合って取り組む新しい感覚、仲間ができるコミュニティー、どれも新鮮でした。

女性は更年期に入り、まだまだ進化し続けられる。退化していくという捉え方とサヨナラして、もっと前向きになれたら素敵だと思いました。

進化の反対は保守とも感じる今日この頃です。

投稿者: 青空レディースクリニック

2016.07.15更新

7月12日(火)19時~テレビ朝日 たけしの健康エンターテインメント「みんなの家庭の医学」の中で、当院の骨盤底筋ヨガ教室の様子が放映されました。
 
番組では尿漏れについて取り上げていて、それを予防・改善するための体操教室がクリニック内で開かれているという説明の中ででは当教室の様子が流れました。
 
番組では尿漏れと子宮脱で悩んでいた女性が「ウロギネコロジーセンター」で腹腔鏡を使ったメッシュ手術を受ける話がメインでしたが、そうなる前にぜひ受けていただきたいのが「骨盤底筋ヨガ教室」です。
 
骨盤底筋とは文字通り骨盤の底を支えている筋肉です。
女性の場合、出産や加齢・肥満などによって骨盤底筋がゆるむようになり、尿漏れや子宮脱・膀胱脱といった骨盤臓器脱(子宮や膀胱が下がってひどい人は膣の外に出ている状態になります)に悩む方が増えているのです。
 
程度がひどくなると手術が必要になってきますが、軽い場合は骨盤底筋を鍛える体操を続けていくだけでかなりの方が改善してきます。
 
パンフレットなどでも体操は紹介されていますが、初めての方はなかなか骨盤底筋を締めるコツはつかみにくいもの。
 
ぜひ、当院の「骨盤底筋ヨガ教室」を一度受講されることをお勧めします。

詳しくはこちら>>

投稿者: 青空レディースクリニック

2016.04.23更新

2016年4月17日(日) 強風で天気が不安定な中、今年2回めのプチ断食は行われました。
プチ断食の楽しみの一つは、季節季節の花々や自然に触れること。
歩き始める前までは多少の雨が降ったり止んだりだったので、思い切って散歩に行くことにしました。
今回の目的地は片倉城跡公園。残念ながら強風で桜は散っていましたが、ほかの花々がきれいに咲いていました。

shakunage← セイヨウシャクナゲ
yamabukisou

↑ ヤマブキ草の群生
kamo← 田んぼの中のカモ。

ほんとうはもっともっと歩く予定でしたが、雨と風が強くなってきたので途中で切り上げて帰ってきました。
ある意味で思い出に残る散歩でした。
 
スタジオに戻ってからは、特製野菜ジュースを飲んで、少しの間お昼寝。
ハーブティーで目を覚ました後はヨガの体操。
そして佐藤治療院院長による瞑想法講義&実践。
食べていない断食中だからこそ、いつもより瞑想もできる(はずですが・・・)。
慣れてくると、だんだん座れるようになり、心もおだやかになってきます。
 
そしてお待ちかねの復食。
今回は春の食材を堪能することができました!
ほんとうはもっともっと歩く予定でしたが、雨と風が強くなってきたので途中で切り上げて帰ってきました。
ある意味で思い出に残る散歩でした。
 
スタジオに戻ってからは、特製野菜ジュースを飲んで、少しの間お昼寝。
ハーブティーで目を覚ました後はヨガの体操。
1日断食をした後には、豪華すぎるほどの食事でした。
十六穀米粥、春キャベツとあさりのスープ、うどの煮物、うどの皮のきんぴら、生マッシュルーム、かぶのソテー・めかぶソースを添えて、ブロッコリーにチアシードのソースがけ・・・いろんな味を楽しむことができ、みんなお腹いっぱいになっていました。
 
今回はすんなりとプチ断食を終えることができた人が多かったようです。
2ヶ月に1度プチ断食をしていると、自然と自分の食習慣、健康状態をチェックし、食に関する感覚をリセットすることができます。
一人ではなかなかできないことですが、仲間と一緒にやるとなると、それほど難しいことではありません。
いつも動いてばかりいる胃や腸を休め、心を落ち着かせ、自分の心とからだに一日向き合ってみませんか。
 
次回のプチ断食は6月26日(日)に開催予定です。興味のある方は青空レディースクリニック(TEL042-649-8305)までお電話ください。
お待ちしています。
                              (金子 透子)

投稿者: 青空レディースクリニック

2016.04.20更新

私たちは、健康の基本は「バランスのよい食事、適度な運動、十分な休息(規則正しい生活)、正しい心の持ち方、よい環境づくり」にあると考えています。

 

①食事は私たちのからだを創るもとになるものです。何をどれくらい食べるかで10年後、20年後のあなたのからだは変わってきます。

食事の基本は多種類のものを少しずつ、バランスよく食べることにあります。

 

日本人であれば、和食をお勧めします。和食は長い時間をかけて日本人のからだと土地にあった食事として受け継がれてきたものです。

旬の食材、地で採れた食べ物を中心に、よく噛んで味わいながら食べます。よく噛んで食べると食材そのものの味もわかりますし、少ない量で満腹感を感じることができます。

旬の食材はおいしさが格別です。食べ物にエネルギーを感じます。

 

人間のからだは本来自分に必要なものは何かということを知っています。一人ひとりその人にあった食事というのはそれぞれあるのです。そして、それは自分で見つけるしかありません。

「自分に必要な食べ物は何か」その感覚を身につける(取り戻す)方法が断食です。断食をすると、味に敏感になり、自分に必要なものがわかってきます。

食べ物があふれている現代こそ、時に断食をして自らの感覚をリセットすることをお勧めします。

(ただし、断食はきちんとした指導者のもとで行うようにしてくださいね。)

 

健康によいということで様々なサプリを飲んでいるという方は多くいらっしゃいますが、基本は食事を充実させてそこから必要な栄養を摂り、どうしても足りない分があればサプリで補うという方法をお勧めします。

薬やサプリはより成分が精製されているので、効果がてきめんに出る反面、摂り過ぎた場合の副作用も強くでてしまいます。

サプリはあくまで食事の補助として活用してください。

投稿者: 青空レディースクリニック

2016.03.29更新

月経(生理)について悩んでいる方はけっこういらっしゃいます。
人によって周期は異なりますが、正常な月経周期は25-40日と言われています。
(ちなみに月経周期とは月経が始まった日から次の月経が始まる前までの日数をいいます。)
毎月毎月同じ周期で月経が必ずくるという方もいれば、周期が不順でいつくるかわからない、少量の出血で終わってしまうという方もいらっしゃいます。
 
月経が不順だという方は基礎体温表をつけることをお勧めします。
基礎体温とは毎朝目が覚めてからだを動かす前に婦人体温計で測定した体温のことで、これを毎日測定して表にしていくと、自分のホルモン周期がわかってきます。
基礎体温がニ相性といって、低温期と高温期があって月経がくれば、多少周期が長くても2-3ヶ月に1回月経がきていればひとまず大丈夫です。
(もし、妊娠を希望していてなかなか妊娠しない場合は受診してください。)
もし体温が不規則で同じような体温が続いている場合は、排卵していない可能性が高いので、婦人科を受診してください。
 
その場合大きな原因が二つ考えられます。
一つは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と言って、排卵しにくい体質を持っている場合です。
超音波検査やホルモン検査で診断し、必要に応じてホルモン剤や漢方薬などで治療します。
肥満傾向のある人は、適度なダイエットをすると排卵しやすくなります。
やせ型の人もいらっしゃいますが、その方はくれぐれもダイエットしないでください。
 
最近増えているのが、極端なダイエットによって月経がこなくなるという方です。
このような方を採血すると、下垂体から出るLH,FSHといった卵巣から出るホルモンを調節するホルモンが正常値であるのに対し、エストロゲン(卵胞ホルモン)が極端に低下しています。
エストロゲンが低下すると、若くても骨粗しょう症になりやすく、肌や血管の弾力にも影響を与え、将来の動脈硬化のリスクも高くなると言われています。
そして、当然月経もこなくなります。
 
このようにエストロゲンが低下して月経がこない方は今増えているように感じます。
その原因は、極端な糖質制限ダイエットにあることが多いです。そのような方に食生活を聞くと、大抵ご飯やパンといった炭水化物をほとんど摂らず、タンパク質と野菜を摂っていると返事が返ってきます。それで体重が減り、理想の体型を維持しているようなのですが、実は体は健康的でなくなっているのです。
特に若いうちは将来に向けて体をしっかり作っておくことは非常に大切です。
エストロゲンが低下し月経がこない状態が長く続くと、食事を普通に戻してもなかなか月経は自然に戻ってきません。年単位で時間がかかることも多いのです。
将来結婚して子どもが欲しいと思った時に、妊娠できない。月経がこない。ということになってしまうかもしれません。

そうならないためにも、若いうちからバランスよく食事を摂る。少なくとも1日1膳はご飯を食べるように心がけてください。
日々の食事が未来のあなたのからだを創ります。そのことを常に頭において、食事をしてください。
 
一婦人科医の切なる願いです。
 
       (金子透子)

投稿者: 青空レディースクリニック

2016.03.29更新

私たちは誰でも「健康になる力」「(病気を)治す力」を持っています。
ロボットは壊れてもじぶんで治すことはできませんが、人間はちょっとした傷ができても知らないうちに治ってしまいます。
血が出ればいつの間にか止まっているし、合わせて縫った創もいつのまにかついています。
 
すごいと思いませんか?あたりまえと思っているかもしれませんが、私たちはそんなすごい力を持っているのです。
手術がいくらうまくいっても創がつかなければ成功といえませんし、からだを守る免疫力が極端に低下していれば抗生剤などをいくら使っても感染症にやられてしまいます。
私たちが健康で生きていられるのも、私たちの内にある「健康になる力」「治す力」がちゃんと働いてくれているからなのです。
 
手術や薬がめざましい発達をして、手術や薬が病気を治してくれると思いがちですが、その前提にあるのが私たち自身の「治す力」にあることを覚えておいてください。
「治す力」をどのようにして最大限に発揮させるか、それがとても大切になってくるのです。
                     (金子 透子)

投稿者: 青空レディースクリニック

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